誤嚥性肺炎の診断は適切か?PPIの長期投与が原因になる?

老化と摂食嚥下障害「口から食べる」を多職種で支えるための視点

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1.診断は適切か

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・施設から誤嚥性肺炎の疑いで病院に入院した195人を調べたところ、実際に誤嚥性肺炎だった者は21%で、あとの42%は化学性肺臓炎、33%は胃酸誤嚥のみだったというMylotteらの報告がある

化学性肺炎 は、肺に有毒な物質を吸い込んだ場合に起こる肺の炎症です。 症状には、せきや息切れなどがあります。 医師は、患者の症状や胸部X線検査に基づいて診断を下します。 治療法や予後は、吸い込んだ物質の種類によって異なります。

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・抗菌薬投与が必要なのは21%の誤嚥性肺炎患者のみなのに、化学性肺臓炎と胃酸誤嚥のみの患者にも、同様に抗菌薬が投与されていたという報告

・不必要な治療を行わないためには、症状と検査所見のみで診断せず、誤嚥の既往の有無を確認すべきであるという報告

「発熱したから誤嚥性肺炎じゃないか?

と疑われる患者さんは多くいると思います。

そしてその相談や報告を、STは特に多く耳にするのではないでしょうか?

誤嚥性肺炎以外の肺炎についても、ある程度の知識を持っておくというのは、不必要な治療を行わないためにも重要ですね」

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2.胃酸分泌抑制薬のPPI(プロトポンプ阻害薬)により、胃で殺菌できないぐらいpHが上がってしまい炎症の契機になることが問題になっている

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・下痢症にもなりやすくなり、PPIが原因の一つとされるようになった

・PPIの作用により、胃酸で最近が消滅せず、嘔吐したときに細菌が肺に入ってしまい誤嚥性肺炎を起こすこともある

・PPIの長期投与が認知症のリスクになるのではないかという報告もある

・長期処方が減って胃酸のpHが適当に保たれるようになれば、誤嚥性肺炎も減る

「薬剤についても、医者、看護士、薬剤師などが専門だと思いますが、セラピストなどもある程度の知識があると良いですよね。

問題が起きたときに、原因を考える幅が広がります。

自分の担当する患者さんが、どんな薬剤を処方されているか。

というのは、結構見落としがちな点だと思うので、注意してみていきたいですね」

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