1.老嚥は加齢による嚥下機能の低下であり、嚥下に関するフレイル

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・高齢者は喉頭周囲の筋力低下などから、頭蓋に対する喉頭の位置が相対的に低下する
・加齢に伴う喉頭の低位や喉頭挙上量の低下、筋力低下によって誤嚥のリスクが高まる
・高齢者では欠損歯の増加から咬合力が低下し、咀嚼機能が低下する
・基礎疾患やそれに対する内服から、唾液分泌が低下しやすい

唾液(だ液)の役割って? | ハート歯科クリニックこんにちは。 ハート歯科クリニックの峯岡です。 「口の中が何かネバネバした感じがして気持ち悪いし、ご飯が食べheartdental.info
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・口腔乾燥が進むと口腔内の免疫能力が低下し、う蝕や歯周病が進みやすくなり、食塊形成能力も低下するために、咀嚼時間が延長し、嚥下が困難になりやすい
「脳血管障害など、嚥下障害に直接起因するような疾患歴がない方でも、高齢になるにつれて、むせやすくなるなどの症状はよく見かけます。
その場合、加齢に伴う生理学的な変化などにより、むせやすくなっていることがあります。
それが老嚥であり、いわゆる嚥下機能のフレイルです。
食べられなくなることは、身体、精神、社会面のフレイルと全てのフレイルに繋がっていきます。
そのため、早期に対応することが重要です。
嚥下関連筋群のレジスタンストレーニングを行う、歯科治療に行く、食事内容を調整するなど、少しの工夫でフレイルの状態から回復できる可能性もあります。
フレイルは基本的に可逆性なので、摂食嚥下障害となる前に、予防できるのがベストですね。」
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2.フレイルの高齢者では健常高齢者と比較して、咽頭残留が増え、誤嚥や喉頭侵入のリスクが高まっていたと報告されている(Rofesら)

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・咽頭収縮筋群や舌骨上筋群の筋力低下によって残留が増え、喉頭挙上が遅れることで喉頭閉鎖も遅れて、誤嚥や喉頭侵入に繋がっていたと考えられる
・老嚥は嚥下障害ではないが、嚥下機能の低下が見られるため、EAT-10などの簡易的なスクリーニングによって発見できる
「EAT-10は簡易的な嚥下機能のスクリーニングなので、身の回りに老嚥が心配な高齢者がいれば、気軽に使用してみるのも良いと思います。
3点以上の場合には、嚥下障害の疑いがあるため、専門家にかかったほうが良いとされています。
老嚥に気づくきっかけになると良いですし、フレイルは特に早めの対策が重要です。
年のせいとほっとかれやすい部分でもあるので、EAT-10は広めていけると良いですね!」
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本日の引用は
でした!
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