低栄養時の代謝について知っておきたい5つのこと

PT・OT・STのための リハビリテーション栄養 第3版 基礎からリハ栄養ケアプロセスまで

1.代謝には同化(合成)と異化(分解)がある

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同化とはエネルギーを用いて糖質・脂質・たんぱく質などを合成すること

異化とは糖質・脂質・たんぱく質などを分解してエネルギーを得る過程

・レジスタンストレーニングの目的の一つは、筋肉量の増加、タンパク質の同化

飢餓のときに高負荷のレジスタンストレーニングを行っても、筋肉のたんぱく質は分解され、筋肉量は減少する。

→「栄養状態を管理をした上でのリハでなければ逆効果ということです!

2.低栄養の原因は飢餓・侵襲・悪液質に分類される

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飢餓とはエネルギーやたんぱく質の摂取量が不足する状態が持続して低栄養になっていること

侵襲とは生体の内部環境の恒常性を乱す可能性がある刺激である(例 手術・外傷・骨折・急性感染症・熱傷など)

悪液質とは「併存疾患に関連する複雑な代謝症候群で、筋肉の喪失が特徴」である。

悪液質の原因疾患には、がんだけでなく、慢性感染症(結核・エイズ)、膠原病(関節リウマチなど)、慢性心不全、慢性腎不全、慢性呼吸不全、慢性肝不全、炎症性腸疾患などがある。

→「低栄養の原因は「食べられない」ということだけじゃない

3.飢餓で除脂肪体重の30%を失うと窒息死、餓死となる

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飢餓が悪化すると免疫能の低下、創傷治癒遅延、臓器障害を認め、除脂肪体重の30%を失うと窒息死に至る(つまり餓死である)。

→「飢餓は窒息死や餓死につながる可能性があります

4.飢餓のときに窒息死や飢餓につながる高負荷の訓練を行ってはいけない

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同化より異化が進んでいる患者にレジスタンストレーニングを行うことは有害である

→「栄養管理が不十分なままのリハビリは逆効果になる可能性があります

5.侵襲時は侵襲前の栄養状態が悪いほど、機能予後や生命予後が不良

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侵襲前の栄養状態が良好であれば、リハに大きな問題はない

→「病前や普段からの健康・栄養状態が大切。

栄養管理も先手必勝。貯筋しておきましょう。」

◎まとめ

1.代謝には同化(合成)と異化(分解)がある

2.低栄養の原因は飢餓・侵襲・悪液質に分類される

3.飢餓で除脂肪体重の30%を失うと窒息死、餓死となる

4.飢餓のときに窒息死や飢餓につながる高負荷の訓練を行ってはいけない

5.侵襲時は侵襲前の栄養状態が悪いほど、機能予後や生命予後が不良

本日の引用は

PT・OT・STのための リハビリテーション栄養 第3版 基礎からリハ栄養ケアプロセスまで

でした!

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