1.低栄養は迅速に非侵襲的に診断できる

・全世界的な低栄養診断基準が2018年に発表され、GLIM基準と呼ばれている。
・現症3要素[体重減少、BMIでみた低体重、骨格筋量減少]のうち1つ以上の要素に異常を認め、かつ病因2要素[食事摂取量不足または疾患による消化吸収問題、炎症や外傷性疾患の影響]のうち1つ以上の要素に異常を認めた場合、GLIM基準で低栄養と診断する。
・GLIM基準は低栄養の重症度判定基準も提案している。



・低栄養診断に血液検査は不要
・栄養に関する事柄の多面的な聞き取りと身体測定で低栄養の有無を診断する
「低栄養に血液検査は不要であるという点が一番驚きました。
栄養=アルブミン値。
と、なんとなく考えるところですが、一般的な低栄養診断にはアルブミン値を単独では用いないそうです。
身体測定と栄養に関する問診であれば、リハ職でもできるので、考えるきっかけとして頭に診断基準を入れておくことが大切ですね。」
2.スクリーニング、診断、アセスメントの3段構えで評価する

・低栄養スクリーニングは基本的に全症例を対象として行い、低栄養リスク者を抽出する段階

・GLIM基準では、スクリーニングステップの後、現症と病因項目の吟味を経て、低栄養を診断する。
・栄養アセスメントは栄養状態に関連する項目を多面的な視点で詳細に記述する評価方法。

より引用
「改めてリハ栄養に関しては他職種の協力で成り立つものだと感じます。
痩せた高齢者が入院、入所をしてくる機会は今後ますます増えそうです。
一人で動くことはできなくても、一人一人が学んでおくことで、考える機会には繋がると思います。
まずはリハ栄養の重要性を広めていくことも大切ですね。」
3.個別に栄養ゴールの設定、介入を行い、モニタリングして調整する

・低栄養の病因(①栄養量不足②急性炎症によって引き起こされる疾患関連低栄養③慢性炎症によって引き起こされる疾患関連低栄養④炎症のない疾患関連低栄養)を考える
・その低栄養は改善する低栄養なのか、改善すべきものなのか、改善できるものなのか見極める
・すでに低栄養でさらに低栄養悪化リスクを抱えている病態の患者に現状維持量の摂取、投与では不十分。
・攻めの栄養療法では、基礎代謝量+蓄積量として200~750kcal/日を上乗せする。
・攻めの栄養療法では骨格筋量増加、筋機能向上のためにたんぱく質を付加する。
・攻めの栄養療法ではS(具体的に)M(測定可能な)A(達成できる)R(切実、重要な)T(時間を決めた)な栄養ゴールを設定する。
「まず低栄養の原因をチームで探ることからです。
その後攻めの栄養療法について考える。
これはどう考えてもチームが必要です。
嚥下の勉強会とか院内でやる機会もありますが、栄養の勉強会ってあまり無いですよね?
改めてやるべきなんじゃないかと、勉強してて感じます。
自分も勉強するまで、ここまでの大切さは知りませんでした。
この発信が勉強をする機会や興味を持つ機会に繋がると幸いです。」
本日も引用は
でした!
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