行動変容ステージモデルとは?習慣化のための5つの段階

赤本 公認心理師試験2022

本日の結論は

・習慣化のためには5つの段階(行動変容ステージモデル)がある

前関心期は、行動を変えようと思っていないので、まず当事者自身の問題を認識するための面接を行うことが必要

関心期は、6ヶ月以内に行動を変えようと思っているので、行動変容に関する情報提供が必要

準備期は、1ヶ月以内に行動を変えようと思っているので、具体的な行動を決定することが必要

実行期は、行動を変えて6ヶ月未満であるので、生きがい意識や動機付けの低下が起きやすいため注意が必要

維持期は、行動を変えて6ヶ月以上であるので、逆戻りしがちな心理状態や環境を確認することが必要

行動変容ステージモデルとは、生活習慣の改善について、5つのステージを経るとするモデルのことです!

元々は1980年代に禁煙研究から導かれたモデルだそうですが、現在は禁煙に限定せず、生活習慣病など様々な健康に関する行動について、研究や実践が進められています。

本日はその5つの段階について!

習慣化できていない行動があるとしたら、あなたはどの段階にあるのか?

という目線で見て頂けると、習慣化のヒントになるかもしれません🤓

1、前関心期:行動を変えようと思っていない

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→まず当事者自身の問題を認識するための面接を行うことが必要

この段階では、まず当事者が自身の問題を認識していないので、認識させることからがスタートです。例えば肥満が問題だとしたら、まずBMIなどを示し、肥満の定義について説明する必要があります。そして体重が何キロになれば、肥満という定義から脱せるのかについても、情報提供しても良いかもしれません。

2、関心期:6ヶ月以内に行動を変えようと思っている

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→行動変容に関する情報提供が必要

肥満を脱するため、体重を減らすことが目標になるとしたら、どんなことをすればダイエットにつながるのかという、行動変容に関する情報提供が必要です。健康診断などで、肥満と診断されているけど・・・いつかダイエットしなきゃな・・・と思って終わっているこの段階の方は多いかもしれません。何度かは挑戦したけど上手くいかなかったという方もいるでしょうから、そこも配慮した上で話す必要はありそうですね😌

3、準備期:1ヶ月以内に行動を変えようと思っている

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→具体的な行動を決定することが必要

よし、やるぞ!とやる気や意欲が出てきている段階です。この段階では、そのための具体的な行動を決めます。例えば週に●回は30分のランニングをする、毎日20分筋トレをする、夕食後のデザートはヨーグルトだけにする・・・等、具体的な行動・予定を決めます。

4、実行期:行動を変えて6ヶ月未満である

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→生きがい意識や動機付けの低下が起きやすいため注意が必要

せっかく行動を始めたのに、やめてしまう。この段階で習慣化に失敗する人も多い印象です。
原因の一つとして、結果がすぐに出ないということがあるかもしれません。筋トレであれば、体が変わってきた、周囲の人に気づかれてきた!など、前に進んでいる感覚が得られれば、おそらく続けやすいのですが、何事も初めてすぐの段階では結果が出ないですよね😓

なので、この段階では、結果で成果を見るのではなく、続けているということに成果を感じるということがコツだと思っています!

5、維持期:行動を変えて6ヶ月以上である

成功, 登る, 達成します, 達成, 達する, 成功します, パス, 歩道, ハイキング, サミット, 山

→逆戻りしがちな心理状態や環境を確認することが必要

この段階にくると、習慣化はできてきており、やめるとむしろ気持ち悪くなる段階だと思います。むしろやめてしまうことで、続けてきたものを失ってしまうという恐怖に襲われるので、続けることになると思います😄笑

6、本日のまとめ

・習慣化のためには5つの段階(行動変容ステージモデル)がある

前関心期は、行動を変えようと思っていないので、まず当事者自身の問題を認識するための面接を行うことが必要

関心期は、6ヶ月以内に行動を変えようと思っているので、行動変容に関する情報提供が必要

準備期は、1ヶ月以内に行動を変えようと思っているので、具体的な行動を決定することが必要

実行期は、行動を変えて6ヶ月未満であるので、生きがい意識や動機付けの低下が起きやすいため注意が必要

維持期は、行動を変えて6ヶ月以上であるので、逆戻りしがちな心理状態や環境を確認することが必要

本日の引用:赤本 公認心理師国試対策2021 (KS心理学専門書) 

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