1.老年学ではフレイルを生活機能モデルで捉えます

・生活機能は自立した生活の基盤であり、健康余命の最大の予測因子
・IADL(手段的自立動作)障害の前段階の生活機能障害として移動能力に関連した障害、ロコモティブシンドロームがあると考えることもできる
・フレイルは高齢期の生活機能との文脈で捉えるべきという考えがある。つまりフレイルを医学的モデルではなく生活機能モデルで捉える立場がある。
「リハビリも生活機能の自立支援を目標に行っていきますが、フレイルの予防という立場で考えても、生活機能の自立は大切だと思います。
自宅退院はどの患者さんも口にする目標だと思いますが、自宅に帰すだけを目標とせず、いかに自立に繋げられるかという視点で、マネジメントしていきたいです。
それがその後の長い人生の健康寿命に関わってくると思われます。」
2.社会的フレイルは生活機能モデルではフレイルの社会的側面に相応します

・社会的フレイルは、フレイルを促進する社会的要因あるいはフレイル高齢者のもつ社会的機能という両方の意味を含みます
・地域環境への働きかけや自治体レベルでの予防施策などが対策の中心となる
「社会的フレイルについては、個々人や家族への個別的介入は難しいことから、地域での働きかけが重要となるそうです。
しかし、地域の事業へ参加できる方はよいですが、そこから漏れる方もいると思います。
いかに身近に参加の機会を作れるかが重要なのかな。
ひとまず、まずはできることをやっていくしかないですね。
機会があれば、積極的に参加していきたいです。」
3.フレイルの社会的側面に着目した介入では、通いの場などの地域資源を活用します

・フレイル予防とは、高齢期の生活機能の加齢変化をいかに予防し、あるいは改善していくのかということであり、従来の介護予防の考え方と同義です
・一般介護予防事業で進められている通いの場は、フレイル予防の視点が取り入れられるならば、フレイル対策として有効ではないかと考えられます。
・地域資源を紹介するなどして、元気なうちから参加を促すようアドバイスしていくことが大切です。
「超高齢化が進む日本では、今後も地域での介護予防活動というのは重要性を増してくると思われます。
退院後の患者さんについては、状態にもよりますが、介護保険サービスを進めるのが一般的です。
ですが、可能な方については、介護予防事業などを紹介できることも、フレイルの予防、健康寿命の増進に繋がると思います。
地域資源などにも目を向けていくのは大切かと思います。」
本日も引用は
でした!
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