改めて、フレイル健診の質問表を確認した上で、ポイントに進みます!
本日は13.14.15の質問文の考え方について、解説していきます。

より画像引用
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1.外出の定義を聴取し、閉じこもりのおそれの有無を確認「週に1回以上は外出していますか?」

・近場への外出や、普段の買い物や回覧板を回すなどを含めて確認
・現在の生活で困ったことがないか確認するとともに、うつ傾向になっていないかスクリーニングを行うことも検討する
「外出といっても人によって概念は異なるので、確認は必要です。
外出頻度が少なくなることは、うつ病のリスクが高まるという報告もあります。
コミュニケーションの様子からも、変わったところがないか、確認が重要だと思います。」
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2.普段からの家族、友人との付き合いの内容を確認「ふだんから家族や友人と付き合いがありますか?」

・(普段)という言葉や(付き合いがある)ということも、人によって大きく内容が異なる可能性がある
・内容が大きく異なるような質問項目に関しては、たとえYESだとしてもご本人へ細かく内容を確認させていただくことが重要
・詳細を確認したうえで他者との交流(社会参加)の程度を把握する
・キーパーソンが誰なのかを把握する
・事実上の独居か(敷地内同居でも別棟で関わりが乏しいなどもあり)も確認する
「普段という言葉も、人によっては捉え方が異なるので確認が必要です。
一番の相談者となるキーパーソンは誰なのか、他者との交流の程度についても会話の中で自然に確認できるとよいですね。」
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3.相談相手の有無、寂しさを感じていないかを確認「体調が悪いとき身近に相談できる人がいますか?」

・体調に関する認識や、体調不良時の行動を確認する
・体調には全く問題がないと考えている方の場合は、それ以外のことで相談相手がいるかどうかを確認してみる
・地域包括支援センターなどの相談窓口へ紹介することを検討する
「体調の捉え方も人それぞれなので確認が必要です。
困ったときの相談相手は、高齢者であれば、特に必要になってきます。
その際に社会資源があることを情報提供できるのも大切かと思います」
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4.困っている人なのかどうかを考える

・困っている場合は、なるべく具体的で適切な情報提供が必要(問題認識=ニーズがある状態)
・問題意識そのものが乏しい場合は、ニーズ自体を引き出すというアプローチが望ましい(独居や社会的孤立が与える身体的影響についての一般的な情報提供を行うなど)
「情報収集した上で、問題点が無ければ、経過観察でも良いかもしれません。
ですが、困っている場合、今後困りそうな場合は、早めの対応がフレイルや病気の予防にも繋がります。
いずれにしても、相手から相談してもらえる。
こちらの助言を聞いてもらえる。
という信頼性の構築が最も重要なのかなと感じます。」
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本日も引用は
でした!
*この本はこの章で最後になるので、次回は違う本を要約していきます。
今後益々関心が高まるフレイルについて学べる良書でした!
値段(知識への自己投資)に見合う内容だと思います。
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