サルコペニアに対して有効な評価方法は?

ナイスバルク! 急性期のリハビリテーションと栄養療法 筋トレのエビデンスから考える

改めて自分のためにもおさらいすると

サルコペニア→健常時あるいは疾患慢性期の精神・身体能力の低下

となります。

これらの疾患を評価する方法として、まず筋肉量評価が重要です。

その方法についてまとめますが、結論は

・サルコペニアの筋肉量評価手法はDXAまたはBIAで行う

です。

1.サルコペニアの筋肉量評価

a. 身体測定

サルコペニアでは、上腕周囲径や上腕筋面積、あるいは下腿周囲筋がサルコペニアや筋力とよい相関があり有用とされています。

指わっかテスト」という、自分の両手の親指と人差し指でわっかをつくり下腿周囲径の最も太い部分を囲めるか否かで見るサルコペニア判定法は非常に簡便な手法です。

病院外でも実施できることは大きく評価すべき点といえます。

b.DXA

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日本語では二重エックス線吸収法といわれます。

2種類の異なるエネルギーのX線を照射し、骨や軟部組織の吸収率の差により筋肉や骨が分けて測定できます。

骨密度測定などでよく使われているそうです。

先の身体測定より客観的な筋肉量評価ができるとして、サルコペニアでは推奨がなされ診断基準でも採用されているそうです。

c.BIA

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バイオインピーダンス法(BIA)は電流を流すことで体組成による抵抗の違いから除脂肪体重LBMを評価するものです。

最近は市販されている体重計にもありますね。

無侵襲な程度の電流を流すのみでLBMを評価できるため、BIAサルコペニアの診断基準でもDXAと同様の推奨とされています。

d.エコー

エコーによる上下肢の評価は、修練が必要ですが直径や面積などを通して筋肉量を評価することができます。

サルコペニアにおいてはBIAやDXAに利点でかなわず推奨度は下がりますが、ベッドサイドで簡便に評価できモニタリングもできるという点で、推奨できる筋肉量評価手法です。

e.CT

エコーと比較するとCTは筋肉量の正確な評価ができるのは想像に難くありません。

しかしサルコペニアに関してはDXAとBIAで足りるのでCTまでも導入することは特殊な目的がある場合に限られます。

ですが、被爆と簡便にできない、コストがかかるという問題が大きいです。

f.MRI

CTと同様に正確な筋肉量評価をすることが当然可能ですが、CTよりも時間もコストもかかることから、推奨度は低いです。

以上の点から

・サルコペニアの筋肉量評価手法はDXAまたはBIAで行う

が結論となります。

BIAは自分が通っているジムでも利用できますが、やはり数字などで可視化できるのは評価にもですが、モチベーションにも有効と思います。

2.サルコペニアの能力評価

a.握力

簡便で全身の筋力評価にもつながるため、サルコペニアで強く推奨されている能力評価です。

男性なら26kg以下、女性ながら18kg以下がカットオフ値です。

そして話が少し逸れますが、握力が弱い人は認知症リスクが2.1倍も高いそうです

これも上記の数値と同様に男性なら26kg以下、女性ながら18kg以下でリスクが高いそうです。

b.歩行速度(0.8m/sec以下)

「歩くスピードが遅いほど寿命が短い」という研究もあるそうで、歩行速度は意外に簡単に計測することができる有意義な筋機能評価です。

0.8m/sec以下でサルコペニアと考えるなど、サルコペニアにおける評価が推奨されています。

サルコペニアは回りまわって認知症や嚥下障害につながり、健康寿命の低下にも繋がります。

高齢になればなるほど、病気をすればするほど、筋合成は難しくなると考えれば、若いうちから筋トレをするのも自己投資の一つ。

僕は貯筋とも呼んでいます。

積み立て貯筋は無課税です。

つまらないことしか言えないので終わりにします。

今日はそんな内容でした!

Amazon.co.jp

からの引用でした!

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