リハビリテーション栄養ケアプロセスのポイント5つ

PT・OT・STのための リハビリテーション栄養 第3版 基礎からリハ栄養ケアプロセスまで

1.「成果を生むために既存の知識をいかに適用するかを知るための知識がマネジメントである」

ブレインストーミング, 思考, 男と女, チームワーク, 一緒に, 床, アイデア, ランプ

・上記の台詞は「現代マネジメントの父」といわれるドラッカーの言葉です

リハ栄養学の専門知識とともにマネジメントを理解して実践することで、ADLやQOLがさらに向上する

・チームマネジメント、セルフマネジメント、個々の患者に対するマネジメントは全てのPT/OT/STに求められる。

「マネジメント(management)は、英単語をそのまま訳せば「管理」や「経営」という意味を持ちます。

病院で雇われて働くことの多い医療従事者にとって、意外と弱い部分なのではないでしょうか?」

2.PT,OT,STには、マネジメント能力、問題発見・解決能力、コミュニケーション能力、生涯学習能力が求められる

人, 話, 身振り, 会話, 会議, ワークプ レース, 女の子, 男, お友達と, オフィス, グループ

マネジメント能力→チーム作り、組織開発、リーダーシップ、知識管理、キャリア開発、時間管理など

問題発見、解決能力→EBCP(根拠に基づく臨床)、臨床研究、仮説思考等

コミュニケーション能力→ファシリテーション、コーチング、プレゼンテーション、執筆、交渉、IT,英語など

ファシリテーション(facilitation)とは、人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。

一見リハビリとは関係がないように見える内容ですが、人の人生を預かっている仕事であるとすれば、いずれも必要な能力ですよね。

チーム医療を実現するために必要なマネジメント能力、これを持つ人がいなければチーム医療は機能しませんし、身近なところでいうなら、同患者さんの担当者間でも、この能力は問われます。

自らの臨床が根拠に基づき、仮設思考や研究など、しっかりと効果測定ができているかなどの問題発見、解決能力も重要です。

コミュニケーション能力に至っては、医療職に限らずですが、まず患者さんとのコミュニケーション能力が問われます。

信頼関係が築けないままに治療を行っても、患者さんは意欲的になれませんし、目標共有ができていなければ、ただやっている・やらされている関係になります。

STになり、会話分析などする機会ができて気づきましたが、コミュニケーションというのは非常に奥が深いです。

他者のコミュニケーション障害をあれこれ言う前に、自分のコミュニケーションに原因や問題が無いのか振り返ることが大事だと学びました。

録音して文字起こししてみると、自分の話長すぎる・・・とか、自分ばかり話してる・・・とか根本的な欠点に気づける機会にもなるので、会話分析はオススメですよ!

話は逸れましたが、コミュニケーション能力は基本中の基本として大切という話です。

3.リハ栄養ケアプロセスとは、障害者やフレイル高齢者の栄養状態・サルコペニア・栄養素摂取・フレイルに関連する問題に対して、質の高いリハ栄養ケアを行うための体系的な問題解決手法である

画像1
リハ栄養ケアプロセスについて解説します。その1 - リハビリ何でも屋
リハ栄養は多職種が連携して対象者にアプローチします。そのため、一貫した流れが定まっていないとリハ栄養ケアの質や結果の評価が検証しにくくなります。 リハ栄養ケアプロセスは、栄養専門職による栄養ケアプロセスを参考して考案され、リハ栄養ケアに整合性、妥当性を持たせ、経過や結果を明確にするものです。 今回はこのリハ栄養ケアプロ...
より引用

より画像引用。

「この図が非常に分かりやすかったので、ぜひリンクも参照していただければと思います。」

4.リハ栄養ケアプロセスは、リハ栄養アセスメント・診断推論、リハ栄養診断、リハ栄養ゴール設定、リハ栄養介入、リハ栄養モニタリングの5つのステップで構成される。

チェッカーフラッグ, レースフラグ, フラグ, ゴール, 競馬, 仕上げ

①リハ栄養アセスメント・診断推論→ICFによる全人的評価、栄養障害・サルコペニア・栄養素摂取・フレイルに関する問題に対して、質の高い栄養ケアを行うための体系的な問題解決手法

②リハ栄養診断→栄養障害、サルコペニア、栄養素摂取の過不足

③リハ栄養ゴール設定→仮説思考でリハや栄養管理のSMARTなゴール設定

SMART(S:具体的 M:測定可能 A:達成可能 R:切実・重要 T:期限が明確)

④リハ栄養介入→「リハからみた栄養や栄養からみたリハ」の計画・実施

⑤リハ栄養モニタリング→リハ栄養の視点で栄養状態やICF、QOLの評価

「いわゆる仮説・検証の繰り返しが大切です。

特にSMARTなゴール設定は、何においても使えますよね!

例えば・・・3ヶ月後までに体重を70キロにする!

などであれば、具体的で測定可能であると言えますかね。

いつか腹筋を綺麗に割り、海に行く。

という自分の目標はよく考えるとSMARTじゃありませんでした。笑」

5.栄養状態は、意識、血圧、脈拍、呼吸、体温と同様にリハのバイタルサインである

心電図, 解剖学, 大動脈, 生物学, 血, 心臓, 健康, 中心部, 病院, ライン アート, 医療, 医学

栄養状態もバイタルサイン!

という考えは良いですよね!

バイタルを気にせずリハビリをするリハはいないと思うので、そのくらい栄養状態は重要ということですね。

流行語を狙っていけると良いですね。

栄養状態もバイタルサイン!

*本日のまとめ リハビリテーション栄養ケアプロセスのポイント5つ

1.「成果を生むために既存の知識をいかに適用するかを知るための知識がマネジメントである」

2.PT,OT,STには、マネジメント能力、問題発見・解決能力、コミュニケーション能力、生涯学習能力が求められる

3.リハ栄養ケアプロセスとは、障害者やフレイル高齢者の栄養状態・サルコペニア・栄養素摂取・フレイルに関連する問題に対して、質の高いリハ栄養ケアを行うための体系的な問題解決手法である

4.リハ栄養ケアプロセスは、リハ栄養アセスメント・診断推論、リハ栄養診断、リハ栄養ゴール設定、リハ栄養介入、リハ栄養モニタリングの5つのステップで構成される。

5.栄養状態は、意識、血圧、脈拍、呼吸、体温と同様にリハのバイタルサインである

ということで本日も

PT・OT・STのための リハビリテーション栄養 第3版 基礎からリハ栄養ケアプロセスまで

からの引用でした!

コメント

タイトルとURLをコピーしました