オーラルフレイルとは?ポイント3つ

フレイル高齢者、これからどう診る?〜そもそもの考え方から現場対応まで、最新フレイル健診にも対応!

昨日もオーラルフレイルについてはまとめたのですが、昨日の内容もふまえて、一部修正しつつ、まとめていきたいと思います。

オーラルフレイル・老嚥・口腔機能低下症という用語の違いがよく分からないという方へ
【まとめ】◎オーラルフレイル、老嚥、口腔機能低下症などの概念自体が視点や範囲が異なり、診断基準も明確でないため、グレーゾーンの幅が大きく混乱する◎オーラルフレイルは、口の機能低下、食べる機能の障がい、さらには心身の機能低下...

昨日の記事で修正した箇所があります。

その点もふまえて、オーラルフレイルについて改めて強調したい点が・・・

オーラルフレイルは、口の機能低下、食べる機能の障がい、さら
には心身の機能低下まで繫がる負の連鎖が生じてしまうことに対し
て警鐘を鳴らした概念です(2019年頃~現在の考え方

出典:通いの場で活かすオーラルフレイル対応マニュアル 2020年版/概要リーフレット|オーラルフレイル|日本歯科医師会 (jda.or.jp)

出典:2020-Leaflet.pdf (jda.or.jp)

オーラルフレイル図で考えるなら、段階順にいくと

第2段階:オーラルフレイル(*2016年頃までの考え方・今は上記の定義で用いられる

この点です。

昨日の記事では、オーラルフレイルを・・・

第2段階の栄養面のフレイル期にみられる滑舌低下、食べこぼしがある、わずかなムセがある、かめない食品が増えてきたなどの軽度な口腔機能低下!と、一部例として、まとめました。

画像1

しかし、そのオーラルフレイルについてのその考え方は、2016年頃までのものであり、現在は・・・

4つのレベルから構成され、右に進むほど重度化する。レベル別に様々な制度などで対応されておりその重度化に伴い、特に身体的フレイルに対する影響度が増大する概念

出典:通いの場で活かすオーラルフレイル対応マニュアル 2020年版/概要リーフレット|オーラルフレイル|日本歯科医師会 (jda.or.jp)
出典:2020-Leaflet.pdf (jda.or.jp)

という考え方となっているそうです。

知識のアップデートが不足してしまい、大変失礼しました。

改めて医療分野は常に新しい情報を収集する大切さを感じました。

その点を今後も注意しつつ、本日はそのオーラルフレイルについてのみ、復習がてらまとめました。

1.些細な口の機能の低下を見逃さない。

【特に硬いものが食べにくい、お茶や汁物でむせるといった訴えの背景には、機能的問題だけでなく、精神心理的問題、社会的問題が重複している可能性があります】

男, ストレス, 男性, 顔, 大人, 若いです, 人, 式, 肖像画, ホワイト, ハンサムです, 目

・口に関する些細な衰えをそのままにしてしまうと、口の機能低下から食べる機能の障害、さらには心身の機能低下までつながる負の連鎖が生じてしまうことについて警鐘を鳴らした概念がオーラルフレイル

・高齢期になると社会参加や他者との交流が少なくなることが多く、容姿に気にかけることもなくなって、口の健康への意識も低下しがち。

・口の些細なトラブルを放置してしまうことで、食欲の低下や食品摂取の多様性が低下する。

・口の機能低下が生じ、低栄養、サルコペニアのリスクが高まり、最終的に食べる機能の障害を引き起こす。

画像2
『オーラルフレイルの講演に参加しました』
 2月2日に函館歯科医師会で開催された臨床研修会に参加しました。  近年増加しているオーラルフレイルに対する評価や対処法について岩手医科大学歯学部の玉田康嗣先…
より引用

*上記サイトより画像引用

「今日は出かける予定もないし、一日パジャマでいよう。

若い僕らでもこの位はあると思いますが、高齢者となると、それが毎日続いてしまう可能性があります。

そうなると、容姿にも気が向かなくなり、口腔環境への意識も薄くなりますよね。

歯の大切さはオーラルフレイルに限らず、様々な分野で重要視されています。

若いうちから・・・と思い、自分も3ヶ月に1回は歯科受診をしています。」

2.口腔機能の低下は栄養摂取だけでない。

【会話や容姿などへの影響も大きく、社会参加や他者との交流を阻害する要因となります】

金型, 歯科, 歯科医, 歯, 臼, 復興, プラント, フォーム, 口の中, セラミックス, 痛み, 虫歯

・う蝕や歯周病が悪化すると硬いものや繊維のあるものが食べにくくなる。

・審美的な問題や口臭などを意識して、大きく口を動かして会話することを避けたりするようになる。

・口の機能低下は外食や外出、会話の機会を減少させ、滑舌の低下、食べこぼし、わずかなむせ、噛めない食品の増加など、口の衰えが加速するようになる。

「スカスカの歯になる、口臭が気になる。

などの理由から外出の機会が更に減ることは想像できます。

僕はかつて虫歯は自然治癒すると思っていましたが、しないそうです。

ということで、まずは定期的な歯科受診をおすすめします。」

3.口の機能低下に対しては高齢者自身が自分ごととして取り組むことが重要

【地域包括ケアシステムのなかで他職種で支援していく必要があります】

体育室, フィットネス, スポーツ, Gymnatique コース, 講師, 教育, スポーツの教授

・オーラルフレイルを予防するには、高齢者自身が些細な口の衰えに気づき、自主的に口の機能低下の予防、改善に取り組まなければならない。

・オーラルフレイルは早期に発見し適切な対応をとればもとの健康な状態に戻ることができる

・オーラルフレイルへの対応は、会話、食事、表情の情出、口臭、容姿を改善し、口の機能だけでなく、精神心理的問題や社会的問題も同時に改善する可能性がある。

「体が弱ってくる。

ということに関しては、高齢の方でも気にしますよね。

ただ、口が弱ってきた。

というのはほぼ聞きません。

口の不健康が全身の不健康に繋がっていく。

ということに関しては、やはり啓発をしていかないといけない課題かと思います。

口の体操お兄さんを目指して、啓発していきたいです。

若い人はネットを見ますが、高齢者には各地域やメディアを上手く活用していくしかないですよね。

とりあえず今出来ることをこつこつがんばります。」

本日も引用は

https://amzn.to/3tNiiXy

でした!

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