1.高コレステロールが動脈硬化を進める要因であることから、血管性認知症を防ぐためにも、早期から高コレステロール血症を改善する保険指導を行う

・高コレステロール血症で使用されるスタチンは、コレステロールの合成を抑制し、認知症の発症抑制にも効果があるという報告もある
「コレステロールは細胞膜を作ったり、ホルモンの原料になったりと、体に必要なものでもあります。
しかし、食品からコレステロールを多くとりすぎることで、高コレステロール血症などにつながります。
動物性脂肪のみならず、炭水化物のとりすぎも、肝臓でコレステロールに合成されるため、注意が必要です。
中性脂肪と異なり、運動で簡単に消費はできません。
また加齢に伴い、コレステロールの体での使い道は減ってくるため、蓄積しやすい点も覚えておきたいところですね」
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2.メタボリックシンドロームが心臓血管疾患の易発症状態であることを考えると、血管性認知症に関係することが示唆される

・インスリン抵抗性による高インスリン血症は、アルツハイマー型認知症の原因であるアミロイドβの蓄積を増やすように働くことから、メタボリックシンドロームではアルツハイマー型認知症のリスクになると推察される
「メタボリックシンドロームは、内臓脂肪蓄積による動脈硬化が問題であって、肥満であること自体を問題視しているわけではありません。
内臓脂肪の蓄積を解消できれば、リスク因子は改善することを認識しておくことが重要です。
ですが、内臓脂肪は運動や食事の見直しで、比較的容易に改善します。
短期間でも運動、食事に注意すれば、改善は見込めると思います。
余談ですが、いわゆるつまめる贅肉の皮下脂肪は中々落ちません。
特におなかまわり。
ですが、病気予防という点では内臓脂肪が重要なので、騙されたと思ってまずは運動から始めてみてください。」
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3.喫煙は多くの疾病のリスク因子になることは知られており認知症発症危険度も上昇するとの報告もある

「喫煙者は禁煙が望ましいことを知っていても、精神・身体への依存が強く、禁煙できない。
というのがポイントかと思います。
本来の目的は禁煙というより、認知症や脳・心血管疾患を回避する手段。
という認識を持ってもらうことが重要です。
肺は一旦壊れたら治らない。
血液が濃くなり詰まりやすくなる。
これらのことも、いかにイメージできるよう伝えられるかが重要ですね。」
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本日も引用は
でした!
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