認知症者の病識と社会資源について:ポイント2つ

予防の観点で考える認知症・サルコペニア―生活習慣改善に基づく指導とケア

1.認知症者は病識がないと言われるが、近年、認知症に対しての情報に触れることが簡単にできるため、病識があるものも少なくない

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・病識が無い場合でも、何かおかしいと思う(病感)ことがほとんどであり、大部分の認知症者は将来への不安を感じている

・精神的に落ち込み、知能の低下が軽度で、生活上大きな問題がない場合でも自宅に引きこもってしまうことになる

「病識があるということは、認知症であっても、高次脳機能障害であっても、基本的には良いことである。

という考えは医療者にとってあると思います。

ですが、病識があるからこそ、落ち込みに繋がったり、抑うつに繋がることもあります。

特に失語症者の方などはその傾向が強いですよね。

記憶面の障害が目立つ認知症者では、具体的な病識を持っていることは少ないかもしれませんが、何かしらの不安を抱いていることはほとんどです。

病識が無いことだけを問題にせず、病識があり、不安が強い人にどう寄り添っていくか。

まずはその人にとって安心した空間を作ること、信頼できる人物に自分がなること。

などが重要かと思います」

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2.できるだけ早期に社会資源を活用することが重要

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・認知症者が利用できる社会資源は自治体によって若干異なるが、共通の制度として介護保険、障害者自立支援制度などある

・介護保険や障害者自立支援制度などの公的な支援(フォーマルサポート)の他に、インフォーマルサポートがある

・インフォーマルサポートは主にボランティアやNPO法人などで運営されており、家族会や就労継続支援、就労支援などのグループ活動がある

・認知症による知能低下の状態を見極め、本人のできることを見出し、できるだけ長く社会活動が可能な環境を作る必要がある

・認知症が進行するにつれて、新しい環境に慣れることが苦手になるため、できるだけ早期から、先を見越した社会資源の利用を勧める(ケアマネやボランティアを決めておくなど)

「社会資源に関しては自分も勉強不足な点が多いですが、まずは誰かに相談をするという、相談できる環境を作ることが重要だと思います。

認知症は本人だけでなく、家族にとっても不安が強いものです。

一人で抱えてしまうことで、介護負担によって身体的にも精神的にも、介護者が崩れてしまう可能性もあります。

施設を利用することなどに、後ろめたさを感じる方もいますが、自宅以外のところへ出かける機会があるというのは、それも社会参加の一つなのかなと思います。

そう思うと、本人のためにも、ご家族にとっても、社会資源の活用はWINーWINですよね。

最後にWIN-WINとか使ってみたところで終わります。」

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でした!

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