認知症の危険因子と予防法について

予防の観点で考える認知症・サルコペニア―生活習慣改善に基づく指導とケア

1.アルツハイマー型認知症の非遺伝的な危険因子として、中年期の肥満、糖尿病、耐糖能異常、高血圧、メタボリックシンドローム、高コレステロール血症を示す報告が増えている。

・特に内臓脂肪蓄積を基盤としたインスリ抵抗性の関与が大きいことが示唆されている

・中年期、さらに若年期からの肥満、内臓脂肪蓄積、メタボリックシンドロームの管理、予防が動脈硬化性心疾患、血管性認知症は言うまでもなくアルツハイマー型認知症の予防にも極めて重要であると考えられる

「生活習慣病の予防は認知症予防にもつながるということですね。

若年期から始めて習慣化しておくのがポイントなのかなと思います。」

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2.高齢者でのアルツハイマー型認知症の病理所見と脳血管障害が重なる病態が多いことから、混合型認知症という概念も広く受け入れられている

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・アルツハイマー型認知症の危険因子として考えられるものは、脳血管障害や血管性認知症の危険因子でもある

・アルツハイマー型認知症と血管性認知症を別個の疾患としてとらえるのではなく併存や相互作用に留意しなければならない

「混合型認知症という概念は常に頭においておく必要がありそうです。」

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3.中年期の肥満はアルツハイマー型認知症の独立した危険因子であり、発症後の憎悪因子でもある

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・肥満群は普通体重群と比べアルツハイマー型認知症の発症リスクは3.1倍、血管性認知症の発症リスクは5.0倍に増加していた

・内臓脂肪蓄積群ではHDS-Rの低下速度が有意に大きく、MMSEの低下速度が大きい傾向にあり、認知機能低下の進行が速いことが示唆された。

・高齢者においても内臓脂肪の蓄積予防、蓄積した内蔵脂肪を減少させる管理に目を向ける必要がある

・高齢者では除脂肪体重の減少により、脂肪が増加しても体重増加を伴わないため、BMIが必ずしも反映しないことに留意すべきであり、腹囲測定やCT法、インピーダンス法により内臓脂肪量測定が良い指標となる

「肥満、内臓脂肪蓄積による認知症リスクは高いそうです。

高齢者は栄養摂取が低下するのも問題ですが、筋肉が落ちて脂肪ばかりが残る、あるいは増えてしまうなどは避けたいですね。

高齢者フィットネスの重要性を感じます。」

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4.中年期の糖尿病はアルツハイマー型認知症、血管性認知症の発症リスクを対象の約1.5倍に高める

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・アルツハイマー型認知症の二大病理所見の1つである老人斑の出現と空腹時血糖値に関連はなく、糖負荷後2時間血糖値、空腹時インスリン値、HOMA-IR(インスリン抵抗性を表す指標)の上昇がいずれも老人斑出現のリスクを有意に増加させる

「2型糖尿病の予防は、早期から必要かと思います。」

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5.中年期の高血圧、高コレステロール血症がアルツハイマー型認知症の危険因子であることは多くの縦断研究から確認されている。

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「やはり生活習慣病です。」

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6.認知症予防のためのライフスタイル

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・NIH(米国国立衛生研究所)のHPでは①糖尿病のコントロール②高血圧と脂質異常症の改善③適正な体重④社会交流と知的な活動⑤運動の習慣⑥果物と野菜の摂取⑦禁煙⑧うつ病の治療が提唱されている。

・大部分がメタボリックシンドローム対策とオーバーラップしているがメンタルヘルスについてもその重要性を挙げている。

・アルツハイマー型認知症発症後も肥満、内臓脂肪蓄積、脳血管障害の合併は症状の憎悪因子であることから、高齢者においても積極的なメタボリックシンドローム対策、合併する危険因子に対する適切な薬物療法を選択することが認知機能障害の進行を抑制すると考えられる。

「メタボの対策としては運動×食事。

しかしサルコペニア肥満のように、筋肉がなく、脂肪ばかりで体重はある。

というようなケースもあるので、しっかり体組成を測定して分析し、対応するのが重要と感じました。

あとはメンタルヘルスという点では、やはり社会性の維持に繋がるのだとお思います。」

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本日も引用は

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でした!

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