【専門家が解説】耳が遠い人は認知症リスクが2倍【認知症予防の方法】

認知症リハビリ・対応について

皆さんこんにちは!

言語聴覚士のやぶをです!

突然ですが、皆さんは認知症をご存知ですか?

ほとんどの方は知っていますよね。

そして、「なるべく認知症にはなりたくない」と、皆さん思いますよね。

認知症という症状は、少なからず、日常生活に支障をきたす認知機能障害の状態ですから、自分自身も辛いですし、何より家族や身内にも介護をしてもらわないといけなくなります。

そんな皆さんに確認ですが、耳の聞こえにくさはありませんか?

そして、それをそのまま、放っておいていませんか?

だとすれば、あなたはすでに、認知症リスクが普通の方よりも高い状態と言えます。

なぜなら、耳の聞こえにくさ、いわゆる「難聴」は、認知症発症リスクの最も大きいリスク因子だからです。

中年期(45-65歳)に難聴になると、なんと、認知症の発症リスクは1.9倍に高まります。(難聴がない場合を1とした場合)

そして、もし中年期に難聴になる人がいなかったら、認知症になる人を8%も減らせると推計されています。

ですが、聴力の低下は40代頃から始まり、75歳以上になると約7割の方が難聴になると言われています。

このように、加齢に伴い、難聴になる方(耳が遠くなる方)は多いのが現実ですので、難聴になってしまった場合、また難聴が疑われる場合はどうすればいいのか?

そして、難聴にならないためにはどうすればいいのかについて、話していきたいと思います。

私は現在リハビリ病院に10年在籍しており、数多くの認知症患者さんと関わる中で、リハビリや対応、また予防について考えてきました。

その経験を通して、認知症予防についての情報を発信しています。

自分のミッションは、「認知症で悩む人を無くすこと」なので、ぜひ皆さんも、このチャンネルを通して認知症予防について学び、自分や周りの大切な人が、認知症にならないようにして頂ければと思いますので、ぜひ、チャンネル登録お願いします!

【専門家が解説】耳が遠い人は認知症リスクが2倍【認知症予防の方法】

1、難聴予防は耳を休ませる

 

まず、難聴予防には耳を休ませることが大切です。

難聴になる理由はいろいろありますが、加齢によって耳の中にある音を感じる細胞(有毛細胞)が衰えたり数が減ったりすることが原因の1つです。

この細胞を長年にわたり酷使続けると、より加齢による難聴になりやすくなります

難聴予防のために、具体的にできることは大きく2つあります。

①テレビやイヤホンの音声を大音量で聴かない

②騒音下で仕事をする方は、耳栓イヤーマフなどの防音具を使用する

ちなみにイヤホンについては、私は毎日使用しているので、少しでも耳への負担が減るように、骨伝導型のイヤホンを使用しています。

 「骨伝導イヤホンは空気の振動ではなく、骨を振動させることで神経へ音を直接届けるため、難聴のリスクはずっと低くなります。音量設定が控えめであっても、はっきり聴こえることもメリットと言われています。

引用:【イヤホン(騒音性)難聴を予防】骨伝導イヤホンやネックスピーカーは難聴対策になる?

また、工場などの騒音下で仕事をしている方などについては、騒音性難聴になるリスクが高いので、耳栓やイヤーマフを活用することが、予防には重要です。

2、聞こえにくくなったら早めに耳鼻科へ

また、予防の観点として大切なのは、早めに耳鼻科を受診することです。

目が見えにくくなったら、眼科を受診するのと一緒で、聞こえにくくなったら早めに耳鼻科を受診するようにしてください。

なぜ、早めの受診が大切かというと、それは難聴が認知症リスクである理由と繋がってきます。

耳が遠くなることで起きることは、まず脳への情報量が減ります。難聴により、脳に伝わる音の情報が少なくなり、その分脳が使われなくなり、脳の萎縮をもたらします。

運動をしないと筋肉が落ちるように、脳への情報量が減り、脳を使わないことで、脳機能も衰えていきます。

また、耳が遠くなることで、何度も聞き返す必要が出てきます。

そうするとどうなるかというと、周囲の人はその方に話しかけるのが面倒になったり、話しかけずらくなります。

これも脳への刺激が減る理由の1つです。

そして、耳が遠いと本人自身で自覚すると、他人との会話や集まりへの参加が減り、社会的に孤立していきます。

それにより外出の機会も減り、脳への刺激も減り、認知症はますます進行します。

では、そんな状態を防ぐために、耳鼻科を受診してどうするかというと、聴力検査をして耳の状態を確認すること、そして聴力低下が認められた場合は補聴器をつけることが大切です。

3、補聴器は早めにつける

 

難聴の方は、脳への情報量が少ない状態が長いほど、認知症リスクは上がるため、早めに補聴器をつけることが大切です。

認知機能低下が進んでしまうと、聞こえの調整がしずらく、慣れない補聴器を嫌がってしまう方も多いです。

また自分に合う補聴器を見つけるには時間がかかり、慣れるのにも時間がかかるため、認知機能低下が進む前の、若い段階で慣れておくことが重要です。

「でも若いうちから補聴器なんて目立つし、高齢者のようで嫌だ・・・」と思う方もいるでしょう。

ですが、最近では目立たない小型の補聴器や、耳穴式メガネ式などの補聴器もありますので、周囲からの見た目も気にせずに済むようになってきています。

【耳あな型】

 

 画像引用:補聴器の種類と特徴

【メガネ型】

 

画像引用:見た目はメガネ、実は“補聴器”

そして、もし補聴器を選ぶ際には、「補聴器専門医」「認定補聴器専門店」などのプロに相談するのがおすすめです。

それぞれネット上で、専門医・認定補聴器専門店の名簿や場所は公開されていますので、ぜひご自宅の近くにある、場所を探してみてください!

リンクは概要欄に貼ってありますので、ご参照ください!

ここまでご覧いただき、ありがとうございました!

ということで、改めて、今回の内容を整理すると、

耳が遠い人は認知症リスクが2倍ということで、認知症予防の方法としては、

①難聴予防は耳を休ませる

②聞こえにくくなったら早めに耳鼻科へ

③補聴器は早めにつける

ということでした!

これだけ熱心に勉強されている皆さんなら、認知症をしっかり予防して、自分も周りの方も、認知症になる方を減らせると思います。

自分も、「認知症で悩む人を無くす」というミッションのために、今後も皆さんにとって、有益な情報を発信していきたいと思いますので、ぜひチャンネル登録やいいねボタンを押して頂けると嬉しいです!

では、本日はこれで終わります!

ありがとうございました!

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