フレイルの認知機能について考える:ポイント3つ

フレイル高齢者、これからどう診る?〜そもそもの考え方から現場対応まで、最新フレイル健診にも対応!

1.認知症があっても日常生活が送れる高齢者は多い

男, 女性, 高齢者のカップル, 2, 一緒に, 一体感, 友情, 縁結びの支援, ステッキ

・基本的な会話はできる方も多く、周囲が気づいたときには進行している場合もある

・生活環境や活動範囲、社会参加を確認する

・周囲からの情報も入手する

・HDS-RやMMSEだけでなく、BADL、IADLの評価をICFも参考にし実施する

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できていないことを指摘するのではなく、現時点で十分やられてきたことを認め、この先も同じ環境で長く生活していくにはどうしたらよいかを一緒に考えていくという姿勢を示す

・必ずしも本当のことを述べているとは限らないので、注意して会話をする

・現時点では問題が無くても、刺激の少ない生活では認知症が進行しやすい

「認知症の評価はHDS-RやMMSEで行うことが一般的ですが、点数だけでは評価しきれない点もあると思います。

実際に点数が低くても生活が自立しているかたや、逆に点数が高くても生活に支障がでている。

という場合もあります。

あくまで生活を見ることで、アプローチの方法も見えてくると思います。

またリスクばかりを意識し、問題を指摘する、活動を制限する。

だけでは何も解決しないので、どうすればできるか、どこまではできるか

など考え、何をしてもらうか考えるのが重要だと思います。

予防目線でも制限ばかりは長期的に認知症リスクは高くなると思います。

ついついリスク管理ばかりに目が向いてしまいますが、何をさせないかだけでなく、何をさせるか。

という視点が大切です。」

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2.ポリフォーマシーによって薬剤性認知機能低下になる可能性がある

薬, 治療法, タブレット, 薬局, 医療, 病気, 病気になります, 自分自身を治療します

・75歳以上では、1つの処方箋で5種類以上処方されている割合が院内、院外処方どちらも35%以上を超えている

・多剤処方されている高齢者の場合は常に薬剤性の認知症、薬剤性のせん妄を頭に入れておくようにする

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・フローチャートを参考にして信頼関係も構築しながら時間をかけて少しずつ減量していく

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具体的薬剤名を掲げ、高齢者への適正使用促すガイダンス案―高齢者医薬品適正使用ワーキング | GemMed | データが拓く新時代医療
高齢になると複数疾患に罹患しやすく(多剤投与になりがちである)、生理機能が変化する(薬剤の排泄が困難になることもある)ことなどから薬剤有害事象が生じやすい。薬剤の特性も踏まえて、高齢者に適正使用するために、医療従事者は必要な見直しを適宜行 …

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「薬剤に関しては、専門ではないですが、知識として入れておくことで問題解決の幅は広がります。

認知症やせん妄に限らず、身体機能や嚥下機能にも影響を及ぼす薬剤はあります。

どんな薬にも副作用はある。

ということを念頭においておくのは必要なのかなと感じます。」

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3.高齢者の認知機能低下は地域や家族の協力が必要

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・ソーシャルワーカー、地域連携室、もしくは地域包括支援センターなどに相談を行うようアドバイスする

・地域の力を活用して少しでも長く自宅で生活を送ることができるようにしていくことも将来的な医療資源を守るためにも重要なる

「地域資源があることは、知らない方もいます。

自分たちだけで背負うことは、家族の介護疲れにも繋がります。

助け合える環境があることを、共有していけると良いのかなと思います。」

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本日も引用は

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でした!

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