【絶対やめろ】認知症リハビリ・ケアで間違えやすい!言葉が出ない方にやってはいけない対応

認知症リハビリ・対応について

はい!やぶいぬの認知症リハビリケアチャンネルです!

ということで今回は
「認知症リハビリ・ケアで間違えやすい!言葉が出ない方にやってはいけない対応」
というちょっと大事な話をしていきます。

みんなタイトルをみて気になる人も多いと思います

そう、今日は言葉が出ない認知症の方に対する対応を

もしかすると勘違いしている医療従事者や介護者の方々に

大事な理由と対応を知ってもらうための動画です。

1、認知症の方が言葉を話せない理由


僕のとこによく、

「言葉を話さないのは失語症?それとも構音障害?」

って質問がきます。そして多くの医療従事者は

「言葉が話せない🟰失語症か構音障害」

家族であれば「言葉を話さないから話させるように質問をたくさんしよう」


などと思っているんじゃないかと思います。

たしかに、普通に考えたら、

言葉が話せないってことは

言葉が頭に浮かんでこない失語症か、発音がうまくできない構音障害など、純粋に言葉の障害と思いますよね?

2、言葉を話せない理由は他にある


でも実際のところ、言葉が話せない理由は

これらだけじゃないんです。

みんなも経験あるんじゃないですかね?

失語症や構音障害など言葉の問題と思ったけど、

その状況や話す相手により、話せる時は話せる人とか

質問の内容によっては言葉が出る人

理由がわからないけど、とりあえず「言葉が出ないから失語症か構音障害かな」と

言葉の障害だけだと考える・・・

そんな経験ありますよね 。

3、失語症と考え呼称訓練

僕も過去に、認知症で言葉が出ない方を目の前に、「失語症」が原因と考え

とりあえず絵カードの呼称をリハビリ課題としていました。

ただその「やり方」では

いくらやってもリハビリの成果は感じられませんでした。

そして、無理に合わない訓練をしようとすることで、関わりを拒否されてしまうこともありました。

もし今回話す知識を僕が理解していなかったら、

一生、言葉が出てこない本当の理由が分からず、同じリハビリを続けていたと思います。

ただ今日紹介することを理解するだけで

言葉が出てこない本当の理由が分析でき、言葉を引き出す対応ができるようになります。

それどころか

言葉が出にくい患者さんに対して、自然と対応ができるようになります。

実際に僕も、

今日紹介する知識を理解したことで、

言葉が出てこない原因を分析する知識の幅が格段にあがりましたし、

どんな患者さんに対してもコミュニケーションをとることが苦手ではなくなり、

無理に呼称訓練などをしなくなったことで、関わりを拒否されてしまうことも

ほとんどなくなりました。

僕だけでなく、

僕が関わり方を伝えた職場の同僚も

言葉を引き出す関わりができるようになった人がいます。

ぜひ、今回紹介する知識を自分のものにして、

「言葉が出てこない理由の分析と対応ができない」という悩みを解消していきましょう。

あと今回紹介する

「言葉が出てこない理由の分析と対応」の方法以外にも

一つ意識するだけで
認知症の方とのコミュニケーション能力やリハビリ・ケアの能力を

一撃で伸ばす方法も配信していくので

そういった動画を
これからも見逃したくない人は

今のうちにチャンネル登録をしておいて貰えればと思います。

4、言葉が出ない!対応の結論

それでは、まずいきなり結論なんですけど、

言葉を引き出すためには、とりあえずたくさん絵カードを言わせる・質問をたくさんするはNG

何をすれば良いのかというと「言葉が出てこない根本の理由を分析する」ことをしないといけない。

証拠があります。

みなさん、この図は理解できますか??

参考:認知機能の見える化プロジェクト 高次脳機能と認知機能

この図は下の土台が機能することで、上の機能が働くことを表しています。

5、言語の土台は情動(意欲)

今回取り上げている「言葉」、いわゆる「言語」は下から三番目に位置しています。

その下の土台にあるのは「全般性注意・情動」です。

ここで特に注目して欲しいのは「情動」。

情動とは分かりやすくいうと感情であり、意欲です。

つまり、「この人に話したい」という「感情・意欲」が働かないと

「言語」にはつながらないということです

まとめるとこういう図になります⬇︎

例えばですが、みなさんは、好きで信頼している友人と話している時と、嫌味ばかり言ってくる嫌いな上司と話す時。

どちらといるときに話す量は増えますか?

圧倒的に前者のパターンですよね。

6、意欲を引き出すには信頼関係

信頼関係を構築するポイントは、認知症の方の話を傾聴し共感してあげること

不安に寄り添ってあげることで、「この人は自分の味方だ」と認識してもらうことです。

7、話しやすい話題を提供する

また認知症の方は私たちと比べると

「考える」という「思考力」や「思い出す」という「記憶力」の低下も見られやすいです。

そのため、なるべく本人が考えたり、思い出せる話題を提供するというのも大切です。

例えば、認知症の方は記憶障害があっても、昔の記憶が比較的残りやすいと言われています。

また自分の経験談などは、比較的人に話しやすいですよね。

なので、話題は「本人の昔の経験や思い出」などを話題にすると、言葉が出やすいです。

8、本日のまとめ

無理に物や絵の名前を言わせたり、質問攻めするのはNGです。

まずは話したいと思われるように信頼関係を作ること

そして話す話題は「本人の昔の経験や思い出」にすることがポイントです。

今この動画を見てる時点で「周りの人よりも認知症の方から言葉を引き出せない」なんてまずありえない。

このような動画で学んだり、本も見たりして、

認知症リハビリ・ケアの方法も学んできてるんですよね?

まずそこまで認知症リハビリ・ケアについて学んでいる人ほんといないから

だから自信持ってください!

復習は一つ!

認知症の方の言葉を引き出すためには、物や人の名前を無理に言わせたり、たくさん質問をするのはNG

なぜなら言葉を話さない原因は、その土台となる「意欲」・「思考」・「記憶」が原因の可能性があるからです。

代わりに言葉ををたくさん言わせるのではなく、まずは本人の話を傾聴・共感し、「自分の味方」と認識してもらうことで信頼関係を構築してください。

そしてその時の話題は、本人が話しやすい「昔の経験談や思い出話」にしてください。

現在ありがたいことに、合計1600人以上の方がフォローしてくれている

TwitterやInstagramのSNSで日々、認知症のリハビリやケアに関する情報を発信しています。

今後はYouTubeでの発信も行っていく予定です。

言語聴覚士として臨床経験11年以上の僕が、リハビリ・ケアの初心者から
11年以上かけて学んだ認知症や高次脳機能障害の方とのリハビリ・ケアの方法

訓練拒否をされることも多かったところから、逆に患者さんのよりどころとなれるようになった方法

などを継続に学習できる、コンテンツを各SNSで用意しています。

ということで最後まで見てくれてありがとうございました。

もしこの動画が少しでもためになったと思ってくれた方は
コメント欄に感想やいいねをしてもらえればと思います。

それでは次回の動画でお会いしましょう。

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