リハビリテーション栄養モニタリングのポイント5つ

PT・OT・STのための リハビリテーション栄養 第3版 基礎からリハ栄養ケアプロセスまで

1.リハ栄養モニタリングとは、リハ栄養介入後に再評価、再診断を実施することである

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・リハ栄養ケアプロセスのサイクルは、1回で終わりではなく何回も回し続けることが重要である

・リハ栄養ゴールを達成できなかった場合には特に、リハ栄養モニタリングの後に、リハ栄養アセスメント、診断推論からリハ栄養診断を再度行う

「成功した場合、失敗した場合の理由をそれぞれ分析することが重要です。

失敗したとしても、失敗した理由を分析できれば、成功するための情報収集ができたと解釈することもできます。

習慣化までは思考停止でもできますが、分析、修正をしなければ、そこからの改善は難しくなります。」

2.リハ栄養モニタリングは、仮説思考における仮説検証の結果判断のステップといえる

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・結果判断により仮説が適切と判断できれば、仮説であるリハ栄養介入を継続また終了することができる

仮説が適切でないという判断であれば、仮説が適切でなかった原因を考えて、新たな仮説を作成して新たなリハ栄養介入を行う

「やはり何事も仮説、検証が重要です。

余談ですが、自分は思考停止でただ筋トレを続けた際にはガリガリになり、売れない○○男優みたいといわれたことがありました。笑」

3.リハ栄養ゴール、リハ栄養診断の項目、ICFの項目、QOL、フレイルをモニタリングする

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リハゴールと栄養ゴールの両方とも達成していれば、ベスト

リハゴールのみ達成した場合、栄養状態が悪化していなければ可としてよい

栄養ゴールのみ達成した場合、体重増加が筋肉ではなく脂肪で増加して、生活機能改善につながっていない可能性を考慮する

リハゴールと栄養ゴールの両方とも達成しなかった場合には、ゴール設定やリハ栄養介入が不適切であった可能性を考慮する

「リハ栄養のゴールは、リハの目標である自立支援やQOL向上だと思うので、その土台が栄養というところですよね。

栄養状態を上げることがリハの成功率をあげる重要な要素だと思います。

土台のみが向上しても、それがリハに繋がっていなければ目標達成にはいたりません。

いくら野球選手が体作りをしてマッチョになっても、ホームラン(結果)が打てなければ意味が無いですよね。

取り組みだけで満足せずに、取り組んだこと、努力した結果を検証し、結果が出るまで続けることを本当の努力と呼ぶのだと思います。

ちょっとかっこつけました。

4.攻めの栄養管理では、高血糖、脂質異常症、脂肪肝、腎障害、電解質異常を認めることがある

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低栄養の改善を目指した攻めの栄養管理を行う場合(エネルギー摂取過多によって)

「がんばりすぎて怪我をしては元も子もないということで、リスク管理はやはり重要ですよね。

自分も筋トレ、栄養管理に励みながらも血液データは毎年気をつけています。

予断ですが、プロテインによるオナラの臭さは未解決の場合もあります。

誰か良い対策あれば教えてください・・・笑」

5.攻めの栄養管理では、血糖値、TG(中性脂肪),T-chol(総コレステロール)、AST(GOT)、ALT(GPT)、BUN(尿素窒素)、Cr(クレアチニン)、Na(血清ナトリウム)、K(カリウム)、Cl(クロール)をモニタリングする

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1週間に1回以上、血液検査でモニタリングする

・血液検査が困難な際には、尿検査で尿蛋白、尿糖をモニタリングするともに、浮腫、多飲、多尿、意識障害などの症状をモニタリングする。

「血液データを見るのはリハも意識していきたいところですよね。

まずはそれぞれがどんなデータであり、どんな影響を受けるのかなど、知識として習得することも大切かと思います。」

6、まとめ

1.リハ栄養モニタリングとは、リハ栄養介入後に再評価、再診断を実施することである

2.リハ栄養モニタリングは、仮説思考における仮説検証の結果判断のステップといえる

3.リハ栄養ゴール、リハ栄養診断の項目、ICFの項目、QOL、フレイルをモニタリングする

4.攻めの栄養管理では、高血糖、脂質異常症、脂肪肝、腎障害、電解質異常を認めることがある

5.攻めの栄養管理では、血糖値、TG(中性脂肪),T-chol(総コレステロール)、AST(GOT)、ALT(GPT)、BUN(尿素窒素)、Cr(クレアチニン)、Na(血清ナトリウム)、K(カリウム)、Cl(クロール)をモニタリングする

本日の引用は

PT・OT・STのための リハビリテーション栄養 第3版 基礎からリハ栄養ケアプロセスまで

でした!

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