心の健康状態を知る方法:ポイント4つ

フレイル高齢者、これからどう診る?〜そもそもの考え方から現場対応まで、最新フレイル健診にも対応!

1.高齢者ではうつ病や不安障害の合併は珍しくなく重要

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・フレイルと心理的問題は関連性が深い

・何気ない会話が抑うつ傾向を疑うきっかけになることもある

・最近起こった身内の不幸などのイベントもうつ病発症の原因になることがある

倦怠感、めまい、呼吸困難、痺れ、痛み、食欲不振などの身体的症状を主訴としてうつ病が診断されることもよくある

不眠を主訴に来院した場合も抑うつの合併を疑う必要がある

・心の問題を疑う前に身体疾患の除外を行う必要がある

「これは入院患者さんと関わる中でも感じることです。

フレイルもですが、病後の患者さんでも、うつ病の合併はすくなくありません。

高齢者は少しのイベントであっても、精神面に影響を及ぼすことは珍しくないので、普段の会話から、精神状態というのは気にかけるべきだと思います。

コロナ渦で家族と面会ができない。

という現状は特に注意が必要かと思います。」

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2.スクリーニングツールを有効利用する

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・うつ病のスクリーニングとしてPHQ-2(2項目:1.何かやろうとしてもほとんど興味がもてず楽しめない 2.気分が重く、憂鬱だったり、絶望的に感じる)が簡便だが、感度97%、特異度67%と良好な診断特性がある

・PHQ-2が陽性になればDSM-Vの大うつ病の診断基準で診断をする

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うつ病エピソードチェック表|一般社団法人 日本健康倶楽部
うつ病エピソードチェック表のページです。一般社団法人 日本健康倶楽部は、健康的な文化生活を営むため、健康の保持・増進とともに、より質の高い健康への意識高揚のための啓発活動の推進および健康相談・指導、健康診断の実施等を行うために国から認可された公益事業等を実施する法人です。

より画像引用

・うつ病と診断した後はPHQ-9で重症度評価を行う(10点以上をカットオフとすると感度88%、特異度88%でうつ病を診断できる)

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うつ評価法一覧+脳卒中後うつのスクリーニングにはPHQ-9が最適 Stroke. 2005;36:635-638 : 脳卒中にならないためのリハビリテーション
I introduced about 4 depression scale and 1 Apathy Scale before. 米国保健社会福祉省健康管理政策研究局( the Agency for Health Care Policy and Research Guidelines)で推奨されるうつの評...

より画像引用

GDS-15は、カットオフを5としたとき感度89%、特異度77%でうつ病を示唆する(*早急なコンサルが必要になる自殺企図が入っていないことに注意)

画像3
第1話 食欲のジレンマ(1)
「かんかん!」は医学書院が提供する、看護師のための無料webマガジン。

より画像引用

スクリーニングはあくまで目安→最終的には精神科受診を行う必要があるかもしれない

「さまざまなスクリーニングツールがあることをまず理解しておくのは大切かと思います。

診断をするのは医師ですが、患者さんや高齢者と関わりがあるのであれば、早期発見ができるのは自分達かもしれません。

どんな様子がリスクなのかを知っておくことがまずは重要ですかね。」

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3.BPSモデル(生物・精神・社会モデル)に基づいて介入する

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BPSモデルでは、生物、精神、社会のそれぞれの要素が分断しているわけではなく、相互に作用しながら調和するということが基本的な考え。

・精神的な問題を考える上でただ不安や抑うつがあるというだけでは不十分

疾患(医師がどう捉えるか)と病い(患者がどう捉えるか)の違いがあることを理解する

・病い(患者がどう捉えるか)を理解するためのきっかけとして4つの質問が有効(①感情:何が辛いかどういうふうに感じたか②期待:何か希望はあるか③解釈:どのようなことが心配?思い当たることは?④影響:生活にどのような影響があるか?)→頭文字をとって[かきかえ]と覚える

・多職種連携を意識して介入する

「ここででてきた、かきかえ の質問は臨床場面から活用できますよね。

精神面に不安定さがあるのであれば、まずは傾聴が必要かと思います。

傾聴した上で、どんな介入が有効なのか。

ここは情報を多職種で共有することが重要です。

まずは、傾聴できること。

傾聴できる関係性になること。

そのようなコミュニケーション能力、信頼性が必要だと思います。」

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4.非専門医でもできる治療法について理解する

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・薬物療法について知る必要がある

漢方薬も有効

・精神的アプローチとリハ栄養を併用する

「実際に治療が必要な方に関しては、精神科医につなぐことが最優先かと思います。

ですが、精神科というワードは、メンタルブロックもかかりやすく、患者さんや家族も心配すると思います。

実際にどんな治療をするのか。

そこについては理解しておくことで、自分達もつなぎやすくなるのだと思います。」

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