1.フレイルの原因は、医原性でないものと医原性のものに分類できる

・医原性フレイルとは、医療行為、薬剤有害事象、医原性疾患などによるフレイル。
原因としては、医原性サルコペニア、医原性低栄養、ポリフォーマシーなどが重要。
・加齢によるフレイルは医原性ではない。
「とりあえず安静、禁食、点滴。
により身体活動量の低下や低栄養に繋がってしまう。
これが医原性のフレイルだそうです。
そしてとりあえず義歯外し。
というのもオーラルフレイルには関わってくるそうです。
リスク管理は常に頭に入れながらも、安静を選ぶことでのリスクも常に頭に入れておく必要があると思います。」
2.外来や在宅でも認めるが、入院中に認めることが多い

・高齢者でなくても生活機能が低下している場合には、医原性フレイルの可能性を疑うことが重要。
・医原性フレイルは急性期病院の入院中に認めることが多い
「在宅での医原性フレイルというところで考えると、薬剤性フレイルが気になるかと思います。
薬の副作用で弊害が起きているパターン。
その薬は本当に必要?
というところ。
高血圧や糖尿病などの薬を自己中断していた。
というケースはよく見ますので、それもよくない。
ですが、今使用している薬が本当に必要なのか、効果が出ているのかという点については考える機会はあってよいと思います。
薬の使用期間と、未使用期間で変化があるかなど。
ここは専門外なのではっきりはいえませんが、自分で調べることや考えることも必要だとは思います。」
3.総合診療医が医原性フレイルを作らないことが大切

・医原性フレイルに関しては、その原因を理解して対応すれば、予防も治療も可能。
・全てのフレイルを予防、改善することは困難だが、少なくとも医原性フレイルに関してはできる限り予防、治療することが総合診療医に求められる
・現状では、総合診療医が医原性フレイルをつくっている可能性がある
「本書にも書いてありましたが、最大のフレイル予防は入院しないこと。
だそうです。
それは自分もつくづく感じます。
予防という視点の大切さは、病後の方々の体験談や話を聞いていると、余計に感じるところです。
こうしておけばよかった。
これがよくなかった。
病気というのは、やむを得ないものや原因不明のものもあります。
全てを完全に防ぐことは難しいですが、様々な病気に対して、これまでの知見から、発症する可能性を減らすというのは予防で可能かもしれません。
医療側も患者側も、予防医学の大切さは、今後益々重要視される分野だと思います。」
本日も引用は
でした!
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