認知症予防のために血圧コントロールが最も重要な理由3つ

予防の観点で考える認知症・サルコペニア―生活習慣改善に基づく指導とケア

1.2015年の高血圧者の割合は、男性全年齢で34.1%、女性全年齢では25.1%

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・2014年の高齢者の高血圧割合を見ると、65-74歳では男女とも約4割を占め、75歳以上になると約半数を占める

「この時点では高血圧の罹患率は減少傾向だったそうですが、高齢者の割合はやはり多いということです。

高齢者でみるならば、約2人に1人が高血圧という状態です。

何らかの脳血管障害で入院されてくる患者さんの既往歴には、この高血圧が高頻度で記してある印象を受けます。

診断は受けたけど、未治療だった。

という場合も少なくありません。

高血圧のリスクについて、発信していくのも重要かと感じます」

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2.高血圧の持続は、脳内の細動脈である穿通枝動脈に線維化した動脈硬化性病変を生じさせ、動脈の閉塞に至り(ラクナ梗塞)、これが血管性認知症の原因になる

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・ラクナ梗塞は自覚症状を伴わないこともあるため、無症候性脳梗塞でも血管性認知症を引き起こす

高血圧を放置すると、病変が複数に増え多発性脳梗塞に至ることも多く、認知機能低下を進めてしまう

「多発性梗塞が起きており、認知症症状がみられるという方も少なくありません。

危険なのは無自覚という点で、MRIやCT検査の結果によって発見されるという点です。

高血圧は痛みを伴うわけではないので、自覚しずらいですが、放置するのは血管に負担をかけ続けている状態。

という認識が広まると良いですね。」

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3.老年期に正常高値血圧程度であっても、正常血圧と比べると血管性認知症の発症リスクが3倍に上昇するという報告がある

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・50-64歳で中等症以上の高血圧があると、65歳以上で正常血圧であっても、血管性認知症発症リスクは10.1倍になるという報告がある

・生涯に認知症リスクを下げるためには、若いときからの血圧コントロールが重要

「血圧と認知症リスクの関係性を、改めて研究結果で見ると、その怖さが分かります。

ポイントは一時的に高い血圧でいるということは、その後血圧を正常に戻しても、認知症リスクは高かったという点です。

高血圧による血管へのダメージ、そして認知症に至るという点についても、やはり日々の積み重ねということです。

健康というのは損なわれてから、大切さに気づく方も多いです。

仕事柄、そんな方々をたくさん見てきました。

いずれにしても、病気は日々の積み重ねという側面も大きいので、今日から良い行いを積み重ねるか、悪い行いを積み重ねるかは自分次第です。

何が良い行いで悪い行いになるのか。

ここを改めて勉強し続けながら、少しでも有益な情報が届くように、発信しようかと思います。」

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本日も引用は

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でした!

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