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この大項目では、条件づけ理論(レスポンデント条件付け・オペラント条件付け)と言語の獲得(何歳頃に、どれぐらい、何を話せるようになるのか)の出題が多いです!
□人の行動が変化する過程
1、初期学習
・刻印付け:臨界期において、特定の事柄がごく短時間で覚え込まれ、それが生涯持続する現象。
生後すぐの鴨が、初めて出会った動く対象に接近・追尾行動をすることが刻印づけの代表例として知られていますよね!
・臨界期:刻印付けが可能となる生後間もない時期。人間の場合は、臨界期が明確ではないため、敏感期と区別される
・生得的解発機構: 外部刺激(解発刺激)によって、遺伝的にプログラムされた動物特有の本能的行動パターンが発現すること。繁殖期のトビウオが、腹の赤い他のオスに対しては攻撃行動を示したが、腹が赤くない場合は攻撃行動を示さなかったことが例として挙げられる
2、古典的条件付け(レスポンデント条件付け)
・パブロフの犬の実験で知られる
この実験では「犬に餌を与える前にベルの音を鳴らす」ということを続けた結果、餌の有無に関係なくベルの音を聞いただけで唾液を出すようになりました。このように新たな刺激と反応の連合が誕生することをレスポンデント条件付けと言います!
・レスポンデント反応と呼ばれる刺激に対する反射的な反応が、主な条件付けの対象となる
・無条件刺激と条件刺激の対呈示により、無条件刺激によって誘発される無条件反応が、条件刺激によって誘発される条件反応となること(S-S連合)
・無条件刺激と無条件反応:条件づけ以前に連合が成立している刺激と反応のこと。
・条件刺激と条件反応:条件付けの成立によって連合が形成された刺激と反応のこと(S-R連合)
条件刺激→ | 無条件刺激→ | 無条件反応 |
肉片 | 唾液分泌 | |
ベルの音 | 肉片 | 唾液分泌 |
ベルの音 | 唾液分泌 |
・条件刺激→無条件刺激の順に提示する場合は順行条件付け、無条件刺激→条件刺激の順に呈示する場合は逆行条件付けと呼ばれる。無条件刺激と条件刺激を同時に呈示する場合は同時条件付けと呼ばれる
・一般に、①順行条件付け②同時条件付け③逆行条件付けの順に条件反応の獲得がなされやすい
・獲得された条件反応と両立しない反応を条件付けることを拮抗条件づけという
条件刺激 | 無条件刺激 | 条件反応 |
暗所 | 恐怖 | |
暗所 | 弛緩法 | 弛緩状態 |
暗所 | 弛緩状態 |
・例のように、拮抗条件づけによって、犬に対する恐怖を、犬に対する弛緩状態にすることができ、拮抗条件付けは、恐怖症や強迫症への介入技法として用いられる。
・代表的な技法に系統的脱感作法がある
・持続エクスポージャー療法も、古典的条件付けの理論に基づいている
3、オペラント条件付け(道具的条件付け)
・オペラント行動に対して報酬刺激や嫌悪刺激を随伴させることで、行動の生起頻度を変化させる手続きのこと。
・スキナー箱の実験で知られる
スキナー箱は、押すと餌が出るレバーが設置されています。箱の中に入れられたラットは、やがて餌が出るレバーを何度も操作するようになります。レバーを押すという行動がエサという報酬によって強化されたからです。このように、行動に伴う結果によって行動の生起頻度が変化することをオペラント条件付けと言います。
・オペラント行動:レスポンデント反応のように誘発刺激に対する反応ではなく、誘発刺激に基づかない自発的行動のこと
・オペラント水準: 条件付けを行う前段階における、オペラント行動(自発的行動)の生起頻度を指す
・報酬刺激:好子、強化子とも呼ばれる。生体に快を与える刺激のこと
・嫌悪刺激:嫌子、弱化子とも呼ばれる。生体に不快を与える刺激のこと
・行動の生起頻度が上昇することを強化、行動の生起頻度が低下することを弱化(罰)という
与える(正) | 除去する(負) | |
報酬刺激(好子、強化子) | 頻度↑正の強化 | 頻度↓負の弱化(罰) |
嫌悪刺激(嫌子、弱化子) | 頻度↓正の弱化 | 頻度↑負の強化 |
・刺激を与える場合に「正(プラス)」、刺激を除去する場合は「負(マイナス)」という表現を使う
*負の強化: 行動の結果として嫌悪刺激が除去されることにより、その行動の生起頻度が上昇すること。引きこもりや回避行動が持続されるメカニズムに関係しているとされています
*オペラント条件付けでは、強化子が得られなくなるとすぐに行動が減少するわけではなく、まずは一時的に反応が強く出る消去バーストと言う行動が見られる
・確立操作: 強化子や弱化子が効果を発揮する条件を整えること
・報酬刺激や嫌悪刺激が連続して操作される(連続強化・連続弱化)より、間隔を置いたり、ランダムに操作される(部分強化・部分弱化)方が、成立したオペラント行動が消去されにくい。このことを部分強化効果、またはハンフリーズ効果という。ギャンブルをやめられないことが、この例としてあげられる。
ただし、部分強化による学習は全強化(連続強化)に比べては遅いので注意です!
・複雑な動作内容を細分化し(スモールステップ)、段階的に報酬刺激を与え強化していく(達成しやすい課題から強化していく)ことで行動を形成していくことをシェイピングという
・二次強化: 貨幣やポイントを使用することで報酬が得られることを学習させると、貨幣やポイントを強化として機能させることができること。
*代理的条件付け: 観察学習(モデリング)のメカニズムに関する用語。モデルの行動に対する強化(弱化)が観察者にとっての代理強化(弱化)となること。観察学習は、攻撃行動が形成されるプロセスに関する研究としても有名。
4、恐怖条件づけ、嫌悪条件づけ
・ 古典的条件付けにおいて、恐怖や嫌悪感を生む無条件刺激(電撃など)を用いること。
・ 嫌悪条件付け:特定の行動に嫌悪刺激を与えることにより、特定の行動の生起頻度を変化させること
・ ワトソンが実施したアルバート坊やの実験では、白いネズミ(条件刺激)と大きな音(無条件刺激)をつい提示することで、大きな音に対する恐怖反応(無条件反応)が、白いネズミに対する恐怖反応(条件反応)になることが示された。このように恐怖や不安といった情動反応は、古典的条件付けで獲得されることが確認されている
条件刺激→ | 無条件刺激→ | 無条件反応 |
大きな音 | 恐怖 | |
白いネズミ | 大きな音 | 恐怖 |
白いネズミ | 恐怖 |
・古典的条件付けの手続きによって条件反応として確認される情動反応を、条件性情動反応という
・ある食物を食べた後、嘔吐して不快感が生じた場合、その食物と不快感が連合される場合がある。このように味覚に関する不快感に関する条件付けを味覚嫌悪条件づけ(ガルシア効果)という。味覚条件付けは、複数回の刺激呈示を必要とせず、1回の刺激呈示で連合が形成されることが特徴である。また刺激と反応に時間差があっても連合が形成されることも特徴的である。
・ 味覚嫌悪学習実験は、学習の生物的制約を示した実験としても有名。 学習の生物的制約とは、どのような刺激でも条件付けができるわけではなく、その生物の持つ特性に応じ、環境適応に適した条件付けはできるが、環境適応にあまり関与しない刺激との条件付けはできない事。
自分も子供の頃、椎茸・とろろを食べた日の夜中に嘔吐をしたことがあり、それから大人になるまで、椎茸ととろろは一切食べられませんでした・・・
・ 受動的回避学習: 特定の行動に嫌悪刺激が与えられる場面において「行動しない」という選択によって嫌悪刺激を回避する行為のこと
5、馴化
・ 単一の刺激を繰り返し経験することで、反応強度が減弱する現象のこと
・ 馴化した刺激とは異なる刺激を経験すると、馴化した刺激に対する反応強度が回復する現象のことを脱馴化と言う
6、鋭敏化
・ 馴化に対し、同じ刺激が繰り返し提示されることで、その刺激に対する反応が増加していくことを鋭敏化と言う。一般的に、提示される刺激の強さが弱いと純化が、強いと鋭敏化が起こりやすい。
・ ある特定の刺激に馴化が起こったとしても、別の刺激に対しては馴化は起こっていない。このことを馴化の刺激特定性(刺激特異性)と言う。そして、鋭敏化には刺激特定性が見られないことが知られている
例えば、大きな雑音に鋭敏化が生じている際に、急に誰かから声をかけられると強い驚きとともに反応してしまう。つまり、ある刺激に鋭敏化が起こると、他の刺激に対しても鋭敏化が起こりやすくなる。ここが馴化と鋭敏化の違いですね!
7、般化
・古典的条件付けにおいて、条件刺激と類似した刺激でも条件反応を示すこと。
例えばアルバート坊やの実験において、白いネズミに恐怖反応を示すようになったアルバート坊やは、白いウサギなどにも恐怖反応を示すようになったと言われます!
8、弁別
古典的条件付けにおいて、条件刺激とは異なる刺激では条件反応を示さなくなること。
例えばベルをAとBの2種類用意し、ベルAでは餌を推定し、ベルBでは餌を推定しないことを繰り返すと、ベルAの音だけに反応して唾液反応が見られるようになります!
9、転移
・転移:すでに成立した学習が、次の学習を促進したり(正の転移)阻害したり(負の転移)すること
例えば、左手で事前に作業をしてから右手で作業すると、いきなり右手で作業するよりも効果的に作業ができる。これは、左手の作業経験が転移したものと考えられます!
10、逃避学習、回避学習
・現在直面している危険から遠ざかることで不快な状態を解消しようとする行動を逃避、未来の危険を察知して避けようとする行動を回避という
・オペラント条件づけにおける、先行刺激(A 多くの視線を感じる)、行動(B その場から立ち去る)、結果(C 安心する)の関係性のことを三項随伴性といい、三項随伴性を用いた問題の理解を機能分析という。そして 3項随伴性の視点で行動を理解するのが応用行動分析である。
先行刺激 A | Antecedent | 多くの視線を感じる |
標的行動 B | behavior | その場から立ち去る |
結果事象 C | Consequence | 安心する |
公認心理師第4回試験では、 同僚が喫煙所にいる様子を見ると(A)、同僚と話をすること(C)が楽しいから、自分も喫煙所に入ってタバコを吸う(B)と事例から分析する問題が出ていました!
・上記の表のように、逃避、回避行動は、負の強化により維持されていると考えることができる
・問題行動の発生にレスポンデント条件づけのメカニズムが、問題行動の維持にオペラント条件づけのメカニズムが機能していることを、マウラーの2要因説という。
例えば、味覚嫌悪条件付けによってある食物に不快感が連合した場合、その不快感は、その食物に対する回避行動と負の強化によって維持される
・ あらゆる行動に対して嫌悪刺激が与えられると、行動そのものに対する動機付けが失われてしまうことがある。このことを学習性無力感と言う。うつ状態にも関連する現象とされています。
・ 逃避学習は嫌悪刺激提示条件下においてオペラント行動をとり、嫌悪刺激が除去されることにより当該オペラント行動の生起頻度が上昇する。
例えば、レバーを押すと不快な電撃が止まるなら、電撃が流れたときにはレバーを押す行動が増えることです!
・ 回避学習は、嫌悪刺激の前に弁別刺激が提示されることが前提となる。弁別刺激提示中にオペラント行動すると嫌悪刺激が提示されずに済むことを経験することで、弁別刺激提示中の当該オペラント行動生起頻度が上昇する手続き
例えば、ブザーが鳴った後に電源が流れるが、ブザーの鳴っている間にレバーを押せば電撃が流れないということが経験されると、ブザーが鳴っている間にレバーを押す行動が増えることです!逃避学習と似ていますが、回避学習は事前に回避する学習というイメージですかね!
11、試行錯誤
・ 様々な試行を繰り返すうちに偶然の成功に至ること。ソーンダイクが提唱
・ 背景理論に効果の法則がある。これは快をもたらす行動は起こりやすくなり、不快をもたらす行動は起こりにくくなると言うものである。試行錯誤が成功に至る理由は、試行錯誤のすえに快をもたらす行動が選別されていったためである
・ 効果の法則は、オペラント条件付けの先駆理論であると位置づけられている。快や不快を外部から操作することを目指したものが、オペラント条件付けである
12、洞察学習
・問題状況の深い観察によって、解決に至ること。ケーラーが提唱。
・背景理論にゲシュタルト心理学がある。洞察によって問題を構成する各要素の関係と構造を「全体」として理解すること(中心転換)で解決に至ると考えられている
推理小説などで、バラバラと思われていた様々な出来事が、一連の流れを持って「全体」として理解できたときに事件の解決に至る、と言うのは洞察の一例です!
13、潜在学習
・学習の進行が直接観察されず、潜在的に進行すること。トールマンのラットの迷路学習実験で知られる
14、社会的学習
・ 他者の観察と模倣により成立する、バンデューラの観察学習が代表的である
・ 観察学習においては、観察者が直接強化を受けなくても、モデルとなる他者に向けられた代理強化が、観察者への強化の役割を果たす。モデルとなる他者が評価されている様子を見て、自分もモデルのような行動を取ろうとする
15、学習の生物学的基礎
・恐怖反応の学習には脳の扁桃体が、オペラント条件づけにおける正の強化には中脳辺縁系などの脳内報酬系が、空間学習では海馬が、それぞれ主要な機能を果たしている
□言語の習得における機序
16、認知言語学、社会言語学
・ 言語を、人間の一般的な認知能力の発現とみなして記述、説明を行う分野を、認知言語学と言う
・ 言語の多様性を、生活地域や社会階級、性別などの様々な社会的要因で明らかにしようとする言語学の一分野を社会言語学と言う
17、ナラティブ、談話、会話、コミュニケーション
・ ナラティブとは言葉によって語る行為である。語りの中には、当人が世界に対して抱く価値観が反映されている
・我々の認知が、言語によって規定されているという考え方を、サピア・ウォーフ仮説(言語相対性仮説)という。
・ 言葉によって私たちが現実を認識するならば、どのような言葉を持つか、どのような言葉を使うかによって、私たちはそれぞれ異なる現実の中に生きていると考えることもできる。
・対人支援の現場では、現実のすり合わせを行う上で、共通の言葉を用いることによる相互の了解(間主観の形成)が重要になる
・ 日常会話からメディアで発信される情報まで、コミュニケーションのやりとりを文脈を持ったまとまりとして捉え、その意味を分析することを会話分析と言う
・会話の公理: 言語学における発話の形式に関する研究において用いられる概念。グライスは会話を協調的な行為とし、会話に期待される原理を「協調の原理」とした上で、 会話が円滑に進められるための基本的な構造として4種類の公理を述べた
【4種類の公理】
・ 質の公理: 自分でも信じられないこと、根拠のないことを言わない
・量の公理: 必要なことを過不足なく述べる
・関係の公理: その場の状況と関係のあることを述べる
・様態の公理: 簡潔かつ明瞭に述べる
18、チョムスキーの言語理論
・子供は、大人から文法的に誤りであることを指摘されたり、修正されたりすることがなくても(否定証拠の欠如)、正しい文法を獲得するとされている。
・人間が短期間で母語を獲得できるのは、全ての言語に共通する普遍文法が生得的に備わっており、さらに普遍文法を短期間の経験によって生活圏で用いる個別の文法に加工できる言語獲得装置(LAD)を持つためとチョムスキーは考えた(生成文法理論)
あくまで人間特有のものと考えられています!私のような動物が人間のように言語を習得できないのは、言語獲得装置や普遍文法を持たないからということになります
・ 言語的カテゴリーに明確な境界があるとみなすのは、生成文法理論の古典的カテゴリー理論
・標準理論:深層構造(文の意味)が変形規則によって表層構造(文の形)として表出されると考える
簡単にいうと、表現の仕方が表層構造で、その表現の意味が深層構造です。「りんごがとても好きだ」と、「とてもりんごが好きだ」というのは同じ意味ですが、表現の仕方つまり表層構造が異なりますよね!変形規則をどのように用いたかによって、表出される表層構造がどうなるのかが決まるというわけです!
*【認知言語学】:チョムスキーとは異なる考え方
・ レイコフやラネカーによって生み出された考え方で、個人の言語能力と認知能力の関連を想定し、言語は個人の認知によってその意味が決まるとする考え方を採用する
・ チョムスキーの生成文法理論は言語を個人の認知とは独立した存在として扱っており、その点において明確な差がある(生成文法理論に対して批判的な立場)
・ 言語活動が個人の経験を基盤とするという経験基盤主義を取る
・ 言語に特化した認知能力(生成文法理論における言語獲得装置のこと)を想定しない
・プロトタイプ理論を採用しており、言語のカテゴリー間の境界は曖昧であることを想定している
プロトタイプ理論とは、人間が実際にもつカテゴリーは、必要十分条件によって規定される古典的カテゴリーではなく、典型事例とそれとの類似性によって特徴づけられるという考え方のことです。
・ 認知における図を「トランジェクター」、地を「ランドマーク」と呼び、認知対象の何をトランジェクターとして焦点化し、 何をランドマークとして体系化するか、と言う視点の移動により、言語表現に多様性が生まれることを説明する(ゲシュタルト心理学でいう図と地の概念)
⇨2、ゲシュタルト心理学について復習する
19、言語獲得支援システム
・生得的な要因を重視したチョムスキーに対し、ブルーナーは養育者との相互作用を通じて、子供が言語を獲得していくと考え、この時の養育者の働きかけを言語獲得支援システム(LASS)と呼んだ
20、語彙獲得
・ 子供は、他者が注意を向けるものに自身も注意を向け(共同注視)、語との関連性を理解すること(認知的制約)で、語彙を獲得していく
・ 語彙の獲得は均質なスピードでなく、2歳ごろに爆発的に増加する(語彙爆発)
21、言語発達過程
出生〜1ヶ月 | 不快な状況に対して「泣く」と言う形で発声をする |
2〜10ヶ月 | 「クー」「アウアウ」など、泣き声とは違った言葉で発声をする。クーイングから喃語へ変化。後半になると、親が見た方を子供を見るなど、共同注視(視線追従)や指差しが見られる |
1歳前後〜1歳半 | 片言ではあるが、初めて意味を持った言葉を話す。「まんま」など、文章ではなく1語のみの単語(名詞)が中心。対し、非母語の音韻は聞き取れなくなっていく。 |
1歳半〜2歳 | 名詞中心の語彙獲得。ものを指差しては、その名前を呼ぶ活動が多く見られる。またしきりに物の名前を尋ね、ものとその名前との対応を学習していく |
2歳〜2歳半 | 知っている語句を羅列していく時期。この時期くらいから、語彙が急速に増加していく(語彙爆発) |
2歳半〜3歳 | 多語文や従属文が言えるようになる。3歳ぐらいになると、ある程度文章を構成した話ができるようになる。 |
3歳〜4歳 | 話し言葉が一応完成する時期。4歳位になると、話すことに興味が高まり、一時的に非常におしゃべりになる時期(多弁期)がある |
4歳〜5歳 | 言葉はコミュニケーションの道具(外言)だけでなく、思考のための道具(内言)として働き始める。それにより言葉を使って考えたり、想像したりできるようになる。 |
・ クーイング: 息が声になったもの。「うー」「あー」など。生後2ヶ月ごろから始まる。機嫌が良い時に生じやすく、音を楽しんでいることが多い。
・喃語:「あーあーあー」など、クーイングと類似しているが、何らかの意思を示すための発声と言う点で異なる。生後6カ月ごろから見られる。
・初語: 初めて「ママ」など意味のある語を発すること。1歳前後から見られる。欲求の対象となるもの、強く興味を惹かれるものなどの名称を記銘しやすい。この時期を1語期と言う。この頃には、非母語の音韻に対する弁別力が弱くなり、母語に存在しない音韻の違いは聞き分けられなくなることが多い(母語の音声だけが可能になっていく)
・二語文:「お菓子、ちょうだい」など、2つの言葉を組み合わせた発話。1歳半から2歳の間に2語発話が始まることが多い。この時期を2語期と言い、やがて多語期へと移行していく
・マンド: 要求や命令の機能を持った言語行動のこと
・タクト: 交流の機能を持った言語行動のこと

・メタ言語:言語の在り方について説明する言語のこと
・音韻的発達の順番は、クーイング→喃語(基準喃語)→ジャーゴン
ジャーゴンは大人と同じような音声を発するが、言語としての体をなさない発音です。成人領域で言うと失語症の中でも、主にウェルニッケ失語では、このジャーゴンという症状が出るという特徴がありますので、合わせて覚えておきましょう😌
22、ディスレクシア
・ 読みの能力に困難を示す読字障害。DSMー5においては、限局性学習症(SLD)に位置づけられている
・この記事は赤本 公認心理師国試対策2022 (KS心理学専門書) を用いて要約しています。
・公認心理師受験専用に様々な参考書がありますが、私はこれ1冊を徹底的に使い込むだけでも合格点は目指せると考えています!
・何の参考書を買うか迷った時は、まず赤本 公認心理師国試対策2022 (KS心理学専門書) がおすすめです😌
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