【まとめ】
◎嚥下調整食分類2013は大きく分けて5段階がある
◎単純に嚥下食を提供するのではなく、安全かつ通常の食事に可能な限り近い食事形態を提供することが理想
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1.嚥下訓練食品0j

より画像引用
・均質で、付着性、凝集性、硬さに配慮しており、離水が少なくスライス状にすくうことが可能まゼリーを条件としている
・誤嚥した際の感染的視点からタンパク質含有が少なく、口腔や咽頭に残留した場合でも吸引が容易なもの
「誤嚥した場合はタンパク質含有が少ないものの方がよい。
という理由がよく理解できず、調べたところ、下記の記述を見つけましたのでご参照ください」
タンパク質を豊富に含んだ食塊を誤嚥することで、菌の培地となり、結果誤嚥性肺炎を発症させ易いというものだ。
『誤嚥性肺炎に対してのSTの見解』近年、誤嚥性肺炎を契機に経腸栄養管理、IVH管理となる症例は後を絶ちません。経管、CVが入る前後に主治医から嚥下評価の依頼ameblo.jp
より引用
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2.嚥下調整食0t

より画像引用
・均質で付着性、凝集性、硬さに配慮されていて、中間のとろみあるいは濃いとろみのどちらかが適している
・口腔内で溶ける
「とろみ調整剤も最近はいろいろなものがあり、ものによっては若干とろみの付き具合も異なってくるので、注意が必要です!」
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3.嚥下調整食1j

より画像引用
・ゼリー、プリン、ムースなどを指す
・タンパク質含有量の多少を問わず、咽頭通過に適した物性の食塊であれば嚥下可能であることを想定している
・一般食品では卵豆腐が該当し、ソフト食も該当する
「PCFゼリーは当院でも利用していますが、タンパク質も豊富で味も好評なので、おすすめですね!」
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4.嚥下調整食2

より画像引用
・ミキサー食、ピューレ食、ペースト食などの食事形態が該当
・物性の幅が広く、口腔内の移送や食塊形成が多少必要
・粥はミキサー後に時間が経過すると離水が生じる可能性があるため、スベラカーゼなどを使用することで安全に摂取できる
「お粥の離水というのは注意が必要で、食事に時間がかかる人ほど、唾液と混ざり合い、徐々に離水していきます。
そのような人にはスベラカーゼをおすすめします!」
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5.嚥下調整食3

・形があり、歯がない場合でも舌と口蓋間での押しつぶしが可能であり、食塊形成が容易
・肉や野菜などの調理食品を長時間煮込んだ料理や、圧力鍋でやわらかく仕上げた肉料理(ハンバーグ)や卵料理(卵焼き)などが該当する
・料理の硬さの指標の目安は、スプーンの背で押しつぶしが可能な硬さ
「最近では市販食品でも、あいーとの食品などはとても見た目が良く、味もかなりうまいと聞きます。
解凍してすぐ食べられるという利便性もあり、昨日もムース食を嫌がる利用者さんにあいーとを勧めました!
勧められるように、実際に食べてみるのもありですね!
自宅にも弟用のあいーとがあるので、少しつまみ食いします。笑」
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6.嚥下調整食4

より画像引用
・嚥下機能および咀嚼機能の軽度低下を想定している
・上下の歯槽堤間の押しつぶし能力以上は必要とされており、舌と口蓋間での押しつぶしだけでは困難で、コード3より硬さが増した食品
・全粥や軟飯がこれに該当し、副食は煮込み料理、卵料理など一般食の中でも該当するものが存在する
「軽度の嚥下、咀嚼機能の対象者用で、院内なので使われる軟菜食などもこれにあたります。
まずはここまでの食事形態UPを目標としつつ、そこからどのような工夫をすることで食べられるか、などそれぞれの工夫が必要かと思います。
魚であればぎんだらがやわらかい、肉は長時間煮ると良いとか、各食品の特性もある程度理解が必要かと思います。
そのあたりは管理栄養士さんの方が詳しいと思うので、院内に栄養士さんがいるのであれば、意見を求めるのも重要ですね。
食材ごとの調理の工夫に関しては、昨日の記事でもまとめているので、知りたい方は下記リンクから見てみてください!」

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【まとめ】
◎嚥下調整食分類2013は大きく分けて5段階がある
◎単純に嚥下食を提供するのではなく、安全かつ通常の食事に可能な限り近い食事形態を提供することが理想
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本日の引用は
でした!
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